EURO2012 Final スペインの2連覇に思う…
EURO2012もとうとう終焉を迎えました。
えぇ、起きて観ましたとも。スペインの怒涛の攻撃。
下馬評どおりとは言え、まさか4-0の大差でイタリアに勝つとは思っていませんでした。
6月10日グループC、スペインvイタリア。この試合は、グループリーグの中でもベストマッチといっても良いぐらい、新しいイタリアが垣間見えた試合。結果は1-1のドロー。
このマッチがまた見れるとあって、期待していたのですが…。
結果はご存知のとおり。スペインの圧勝。
イタリア疲れてましたね。動きが鈍いし、キエッリーニが早々と交代し、3人交代後モッタが負傷で10人で戦うハメに…。
スペインは先制点がとれて良かったのだと思う。セスク・ファブレガスが上手い切り返しで、シルバのヘッドでゴール。
このスピードにはさすがのブッフォンも手が出ませんでした。
2点目はスルーパスからあっさりといった感じ。前半41分、ジョルディ・アルバがゴール。
この前半での2失点はイタリアには重かった。
ポゼッションサッカーは攻撃的ではありますが、逃げ切れるサッカーでもありますから。
Twitterでは、新生イタリアを押す声が多かったようですね。確かにグループリーグのそれはとても良かった…けど、決勝ではほとんど機能せず。
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しかし、スペインが強いのには訳があるんですよね。
スペインのスタメンの中でバルセロナの選手は、セスク、イニエスタ、シャビ、ブスケッツのMF陣に、59分にシルバに替わって入ったペドロ。そして今季からバルサに移籍するジョルディ・アルバ。
75分にセスクが交代するまで、5人(+1人)の攻撃陣がバルサの選手!
DFのピケを入れると、6人(+1人)もの選手がバルサの選手だったんです。
実際はこの時間帯に得点はありませんでしたが、チームの半分をバルサの選手が占める以上、どうしても攻撃スタイルはバルサのサッカーになってしまうはず。
普段一緒に練習している分、代表チームよりもクラブチームの方が実力は上だと言われます。
デル・ボスケは代表にバルサのスタイルをそのまま使った。
そこにカシージャス、アルベロア、セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソの4人のレアル・マドリーの選手が加わるが、ほとんどはDF。
自国のリーグ選手の多く使えるスペイン代表の強さはここにあるのでしょうね。
本当の希望としては、スペインvドイツ戦を観たかった。
WOWOWのオンデマンドで2008年のEUROを観ましたが、シャビ、イニエスタ、シルバ、シャビ・アロンソ、セスク、カシージャス、トーレス、セルヒオ・ラモス(他ビジャ、プジョル)が出ていました。
その時の優勝メンバーほとんどが今まだスタメンとして残っています。
もうそろそろ円熟期を迎えたと思っていますが、若いドイツ代表が彼らをどう攻略するか試して欲しかったんです。
残念ながら夢は叶わず、準決勝でドイツはイタリアに敗れてしまいました。
正直なところ、スペインのメンバーが衰える前に結果を観たかった。
2年後のW杯では、シャビは34歳、イニエスタも30歳に。その頃はセスクやブスケッツを中心に新しいスペインが作り上げられているでしょう。
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今回、もしイタリアが優勝すれば、他各国チームにもスペインを破ることができる可能性を見いだせたと思いまんか? 我らが日本代表もどちらかと言えばイタリアに近いチーム。
このポゼッションサッカーを破るシステムはできるのか?
それとも全てのチームがポセッションサッカーに近づいていくのか?
僕は、その概念を打ち破る、プレスを効かせた新しいシステムが誕生することを願っています。