ワールドサッカーダイジェスト2012年1月19日号

このブログを始めるときに計画していたことがある…
それはサッカーから世界を知ること。そして自分でいろいろ調べること。
僕の調べる範囲は、本やインターネットからの情報に限られてしまうけど、それでもいろいろと綴ってまとめていこうと思ってました。
しかし、”文章力の無さ”や”新しものアレルギー”のせいもあって、どうしてもブログを続けることができません。
昨年末、多くのブロガーの方々の「ブログを続けよう」の記事を拝読させて頂きました。
もちろん僕は大層なことを書くつもりではありません。
一念発起、どこまでできるか分かりませんが、少しずつ始めようと思っています。

ワールドサッカーダイジェスト2012年1月19日号先日、いつものように”World Soccer Digest/ワールドサッカーダイジェスト”を購入しました。
新年1月19日号。表紙は、リバプールの「ルイス・スアレス」の雄叫びの写真。
彼はウルグアイ代表のストライカー。2010年W杯4位の成績やアヤックスでの活躍を引っさげて、今シーズンにリバプールへ移籍。彼の活躍もあってか現在6位とスタートダッシュの遅れを取り戻そうとしています。
ところが、彼は問題を起こしてしまった。

World Soccer Digestの”TOPICS FILE”で知ったのですが、その「スアレスが8試合の出場停止」とのこと。
発端は、10月15日プレミアリーグ、vsマンチェスター・ユナイテッド戦。
スアレスは相手のDFパトリス・エヴラに対し、人種差別的発言をしました。
問題発言の焦点は「nigro(ニグロ/ネグロ)」という言葉。差別用語なのでテレビや映画で使われることはもちろん無くなってきたので、若い人達は知らないかもしれない。
昔は、人種差別から立ち上がる黒人のドラマや映画が多くあったので、子供ながらに覚えている。(海外ドラマ「ルーツ」は感涙しながら見てた。懐かしい、クンタ・キンテ。)

ルアレス側は、「nigro」は南米では単に黒人を指す用語で差別ではないと主張。
確かに「nigro」はラテン語/スペイン語では「黒」のこと。しかし英語圏では黒人を指す蔑称として用いられる。
これには歴史が深く関わっているのでしょう。

2010ワールドカップの出場国、「ナイジェリア」についてブログで書こうと思った時、その綴りを見てふと気づきました。
ナイジェリア連邦共和国 = Federal Republic of Nigeria
「nigro」同様、「niger(ニガー)」という差別用語もありますが、ナイジェリアの国名にその「niger」の綴りが入っています。
ギニア高地からナイジェリアに流れる「ニジェール川(Niger River)」が国名の由来。隣国は「ニジェール(niger)」。
これだけを見ると、神聖な「黒」の意味に思えますが…
実はナイジェリアのギニア湾あたりは17世紀から19世紀初頭までアメリカに奴隷を送る港として「奴隷海岸」と呼ばれていました。
ここからアメリカへと連れてこられた人々はアフリカ系アメリカ人として人種差別の対象とされ、苦難の道を歩かねばなりませんでした。
奴隷売買が禁止され、ナイジェリアは19世紀後半からはイギリスの植民地に。公民権運動などにより、1960年にはようやく独立を迎えます。そう昔の話ではありません。
この奴隷売買の歴史がいつの間にか「黒」の意味の「niger」あるいは「nigro」を差別用語に変えていったのでしょうか。

アフリカ系アメリカ人 – Wikipedia
以前は「ニグロ」(negro、ニガー – nigger)などとも呼ばれたが、これは1960年代の公民権運動の高まり(「ブラック・パワー」)以来差別用語とされている。(中略)
日本人などの黄色人種や白人系アメリカ人を含め、アフリカ系アメリカ人以外の者達がこの表現を使う事は差別的言動とみなされる。

10-12 Liverpool Home Shirt + Suarez 7 Official Player SenCilia Printingともあれ、スアレスの発言は許されるものではありません。
この問題はいろいろな波紋を呼んだようですが、1月4日リバプールはスアレスの出場停止処分を受け入れることを発表しました。
サッカー界で時々話題になってしまうこの人種差別問題。
悲しみを繰り返すだけで、誰も何の特もしないことなのですが…
スアレス自身このことを反省し、出場可能になる2月6日のトッテナム・ホットスパー戦では以前にも増して活躍してくれることを願います。

参考文献・参考サイト