考えの整頓-佐藤雅彦

Webデザインの事じゃないけど…少し…

僕の中で数少ない、尊敬する御方「佐藤雅彦」氏のエッセイ「考えの整頓」を購入。
「暮しの手帖」の中の連載をまとめて単行本化されました。
僕がグラフィックデザイナーだった頃、佐藤雅彦氏は電通のCMプランナー
とっても印象深いCMは皆さんの記憶にも残っているはず…(まぁ30代以上に限るけどね)

僕の中では、JR東日本のCM、キョンキョンの「ジャンジャカジャーン」が強烈なインパクトで覚えているんですけどねw
その他、NECの「バザールでござーる」や湖池屋の「ポリンキー」など。
CMのキャラクターだけでなく、作詞・作曲まで手掛けられ、お馴染みに。
Webでも展開してましたけど、そのキャラクターは交友関係設定など奥が深く面白い。
「ポリンキー」のキャラクター「スリーポリンキーズ」の名前は「ジャン」「ポール」「ベルモンド」って言うんだぜw(難しいかw)

考えの整頓-佐藤雅彦さらに有名になったのは、NHKのあの「だんご三兄弟」の作曲・プロデュースを手掛けられてから。
Webの世界でも「ねっとのおやつ」で1日1回の四コママンガを配信。毎日の楽しみでした。
まさにいろいろブームになったけど、それから彼は慶應義塾大学環境情報学部教授となり、「慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室」を形成。NHKの「ピタゴラスイッチ」の監修を始める。また、NHKの「2355/0655」も監修。
相変わらずのご活躍ぶりです。

ちょっと文章がWikiぽくなってきちゃいましたが…
そんな僕も彼が(失礼)先生が何処へ向かおうとしているのか判らなくなった時期がありました。
エッセイ「砂浜」や「やまだ眼」「コんがらがッち劇場(ユーフラテス)」を出していた頃かな。

考えの整頓-佐藤雅彦さて本題の「考えの整頓」。2007年から始まった連載なので、少々記憶に遠いエピソードもありますが、正直一瞬購入をためらってしまった。
「どんな内容だろうか…、全て読んで見るってことはもちろんできないし…」
サッカー好きの僕は目次の「中田のスルーパスと芦雪」を見つけ、その一編を立ち読み。
へぇ〜あのシーンから芦雪へ考えを結びつける人もいるんだ(もちろん僕は芦雪なんて知りませんがw)と思ったら、本を手にレジに並んでいました。

家に帰り最初の一編『「たくらみ」の共有』を読んだ時、日常の何でもないことから考えを膨らませ整頓していく様は実に爽快で、2007年当時こんなことを考えていたんだと思うと嬉しくなった。
たくらみの共有」っていいじゃないかw
エッセイと言うにはちょっと堅い文章だけど、大人の中に子供心があって思わずにやりとするところも。
僕も何となく世の中の不可解なこと(とっても小さな事)から考えの整頓を始めてみようと思った。

読んでる途中なのは、寝る前に一編の話を読んでから布団に入ろうと考えたから。
その一編の話の事を考えながら眠りにつくのには最適。
グッスリと眠れますw。
翌朝も覚えていないけどね。
今半分ぐらいの「ものは勝手になくならない」まで読みました。
あと2週間ぐらい楽しませてもらいます。
ある時ふと思い出してクスクス笑うのもいいよ。